天上聖母を祀る宝物庫のような寺「瓊府會館(キュウフ会館)」
2017/12/2401:00
カテゴリー │お寺
| 店舗名 | 瓊府會館(キュウフ会館) |
| 住所 | 276 Trần Hưng Đạo, 11, 5, Hồ Chí Minh, |
| 営業時間 | 6:00～19:00 |
| 定休日 | なし |
| 使える言語 | ベトナム語 |
| トイレ | あり |
※当記事は、2017年12月現在の情報に基づいており、現在では異なる場合がございます。
ホーチミン市・チョロン地区情報サイト「チョロンGO」
http://cholon.vietnhat.tv/
ベトナム最大の中華街「チョロン地区」情報発信サイト。ホーチミン市の5区に点在する中華料理店やベトナム料理店、喫茶店、美容エステ、雑貨店、漢方薬局、カラオケなどチャイナタウンならでは情報を発信！
外観
あれ、ここが入り口なのかな...?とちょっとわかりづらい瓊府會館(キュウフ会館)です。建物全体が朱色で構成され、屋根が水色という文字通り異色の組み合わせですね。
チャイナタウンの寺院には学校が併設されていることは前述のとおりですが、こちらもたくさんの学生がワイワイしています。僕のような観光客は珍しいのかとてもこっちを見てきます。
上の写真の右下には石像があるのですが、これはこの寺院の守り神です。この顔を見ると本当に守ってくれるのか不安になりますね。
この寺院は1824年に創建されています。中華風の建物ですが、この寺院は外見に関してはとりわけ際立った特徴があるわけではないので、チョロン地区の寺院の外見をおしなべて平均にしたようがイメージがありました。写真の通りですが、中華風の建物です。
また、この寺院にはトイレがありますが、【無料Wi-Fi】はありません。そして、バイクは駐車できるのですが、車は不可能です。それに加え、寺院内の方には英語はほとんど通じないと考えてください。ベトナム語か一部中国語しか通じませんのでお気をつけください。
場所に関しては、チョロン地区の中心部で、たくさんのバイクがけたたましく走る街中にあります。ピンクの門があるのでそれが目印になると思うのですが、遠くからでは判別がつきにくいので付属のGoogle mapをご利用ください。
内観
内装はそこまで広くなく、そして中国風の装飾がくまなく施されています。大量の紙袋が少々目立ちました。
この寺院で主に祀られているのは「天上聖母」です。これはチョロン地区の人では本当に頻繁に見かける神ですが、こちらもその神を祀る一つです。天上聖母を祀る寺院として挙げられるのは例えば、「溫陵會館（オンラン会館）」や250年の歴史を持つ最古の寺院「穗城會館(ティエンハウ宮)」などがあります。こちらの寺院についてはこちらを参考にしてください。
2017/09/21
2017/09/21
こちらがこの寺院の天上聖母です。一番奥の中央にあります。この神についての詳細は他の記事から抜粋しました。参考になればと思います。
こちらの寺院で祀っている天上聖母とは媽祖（まそ）とも言い、海を司る神となっています。
【媽祖とは、海をわたる時、また漁業をする時の守護神として、中国の沿海部をベースに広がる道教の女神です。要は人が海に関わる時の守り神ですね。媽祖の尊号として「天后」がつけられており、実はもっとも地位の高い神とされているんです。
また、この海の守り神であるもっとも位の高い媽祖（まそ）は、中国の宋の時代に実在した官吏の娘とされています。宋は西暦で960年 -～1127年ですので1000年前に生まれたということになります。
この娘の名は黙娘といい、福建省興化府の官吏である林愿の7人目の娘として誕生しました。幼い頃から才覚に優れており、また信仰心もかなり高かったといいます。そして黙娘が16歳の頃に、村人の病気を不思議な力によって治療したことにより村人から崇められはじめました。
しかしながら黙娘が28歳になると父が難破にあったとの報告を受け、深い悲しみに陥ることとなりました。それ以来、黙娘はたびに出ます。そしてついには峨嵋山の山奥で仙人のはからいによって神になったとの伝承が残っています。
また、黙娘なのですが、少し変わった名前ですよね。黙娘の本来の名前は林黙娘なのですが、なぜこのような名前になったかというと、黙娘自身が黙ってばかりの人だったからと言われています。幼少期から大きな声をだしたり、泣いたりすることがなく静かに育ったとのことです。
また、媽祖には尊号として「天后」がつけられているのは先述のことですが、天后自体は、中国の宋の時代に福建省に実際に存在した巫女だと言い伝えられています。
なお、華僑の方は媽祖をとても深く信仰しています。そして、周知の通り華僑は現在世界中で活動をしているわけですので、そのためか、世界中に4000～5000ほどの媽祖を祀る寺院があると言われています。また、現在ではアメリカのカリフォルニア州でも媽祖の寺院が観測されているほどです。】
・・・・・・ということです。普通は天上聖母の地蔵の近くに「海」とか「安」のような海の安全を漂わせうるニュアンスの文字があるはずなのですが、この寺院はありませんでした。しかし寺院内を見渡すと無いことはありません。次の写真の右の垂れ幕に書かれている文字からはそれらしいニュアンスを感じられます。ちょっとわかりづらいですが...。
また、寺院内はなんというか独特な雰囲気を漂う暗さとなっています。ちょっと宝物庫っぽいですね。
夏場は暑いので熱中症に注意してください。
ちなみにこの上に飾られているクルクルしたものは、渦巻状の線香です。この線香に火がついている間は神に願いが届くと信じられており、長いとなんと2週間近く燃え続けるそうです。
なお、この線香の下に行くと大量の灰にかぶりますので気をつけてください。
こちらの渦巻状の線香には願いを込めることができます。そのやり方についてはこちらに詳しく書きましたのでお手数ですがよろしければ参考にしてください。
2017/09/21
店舗名 瓊府會館(キュウフ会館) 住所 276 Trần Hưng Đạo, 11, 5, Hồ Chí Minh, 
営業時間 6:00～19:00 定休日 なし 使える言語 ベトナム語 トイレ あり
※当記事は、2017年12月現在の情報に基づいており、現在では異なる場合がございます。
この記事を書いた人
田中さん（20歳）伊豆半島出身
ベトナムにてインターン中の大学生
旅が好き！
ブログ：http://tantan1048.hamazo.tv/
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